auとソフトバンク投資戦略

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auとソフトバンクの投資戦略について見ると、携帯電話会社の買収で両社が競合していたことが分かります。auの親会社であるKDDIは、イーアクセス買収を一時検討しており、買収に成功していれば通信帯域の余裕から、ソフトバンクに対してかなり有利な状況だったのではないでしょうか。

(1)iPhone5発表イベントでKDDIとソフトバンク社長が同席

ソフトバンク スプリント買収(1)を見ると、KDDIはソフトバンクがスプリント買収に動いている最中の動きが分かります。KDDIは、イーアクセス買収により国内の携帯電話市場とiPhone5のデザリングを優位に進めようとしたのかもしれないですね。
9月12日。米サンフランシスコで開かれた米アップルの新型スマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)5」の発表イベント。ソフトバンク社長の孫正義(55)とKDDI社長の田中孝司(55)は隣り合わせに座った
KDDIとソフトバンクは、日本の携帯電話市場で2位と3位の企業であり、売上高が数兆円の巨大企業グループを形成しています。KDDIとソフトバンクの社長が、お互いにどういった会話をしていたのか見てみましょう。

(2)KDDI田中社長とソフトバンク孫社長の握手

「一緒にNTTドコモと戦いましょう」。2人はにこやかに握手を交わした。それぞれの思惑を秘めて……。
KDDI田中社長とソフトバンク孫社長は、NTTドコモと戦うと語りながら、にこやかに握手をしていたようです。KDDIは、このときauの経営強化のためにイーアクセス買収を狙っていたようですね。

(3)auとソフトバンクのiPhoneによる顧客獲得

「ソフトバンクとも戦争や」。  
イベント終了後、田中は本社に電話しソフトバンクからiPhone顧客の奪取をまくし立てた。田中にはもう一つ隠し玉があった。
KDDIがソフトバンクを競合相手として意識しているのは、携帯電話市場でauとソフトバンクモバイルのシェアが近いことに加えて、iPhoneを導入していることもあるのでしょう。

ドコモ販売台数増加の理由で、携帯電話市場で3社の月間顧客増加数を見ていると、ほとんど変わらず、3社がお互いを意識する理由が分かるのではないでしょうか。

(4)auとイー・アクセス買収を計画

後にソフトバンクに逆転される国内4位イー・アクセスの買収。まだライバルの動きを察知していない孫は静かに姿を消した。
KDDIは、ソフトバンクがスプリン買収に集中している間に、イー・アクセスの買収を行いauの事業強化を検討していたようですね。

(5)KDDIのイー・アクセス買収失敗

KDDIは、イー・アクセス買収に失敗しており、イーアクセス株売却先の名前とソフトバンクの目的を見ると、ソフトバンクが規制を意識しながらも経営権を握っていることが分かります。

KDDIがイー・アクセス買収に失敗した理由について、ソフトバンク孫社長の買収の決断と合わせて次回は見たいと思います。KDDIとソフトバンクのイー・アクセス買収競争に続く。
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