(1)auの投資戦略と業績好調
auとソフトバンクの2013年決算は、過去最高利益を計上しており、ドコモの減益と対象的です。auとソフトバンクは、iPhoneの導入により利益が増加していますが、事情は若干ですが異なるように思いますので、簡単に見てみましょう。(2)auとソフトバンク利益の比較と違い
ソフトバンク2013年決算で利益が過去最高の理由を計上していますが、auも過去最高利益であることを、2013年4月30日の日本経済新聞9面が報じています。- NTTドコモ 売上高 44701億円 5%増加 営業利益8371億円 4%減少 米国会計基準
- ソフトバンク 売上高 33783億円 5%増加 営業利益7450億円 10%増加
- KDDI 売上高 36622億円 3%増加 営業利益5126億円 7%増加
auはソフトバンクと業態が少し異なる点を理解すると同時に、auの営業利益は日本有数の業績である点を見ると、企業の見方が変わるのではないでしょうか。
(3)auとソフトバンクが過去最高益を更新
携帯電話大手3社の2013年3月期連結決算が30日出そろった。昨年9月に米アップルのスマートフォン(スマホ)「iPhone(アイフォーン)5」を発売したKDDIとソフトバンクの営業利益がそれぞれ伸び、ともに過去最高益を更新した。auとソフトバンクが過去最高益を更新していますが、iPhoneの導入による業績を伸ばした事が指摘されています。ソフトバンク利益増加の理由で、携帯電話事業の仕組みについて簡単にまとめましたので見てみましょう。
- 携帯電話事業の売上=一人当たりの月額平均収入(単価)×契約数
(4)auのスマホ販売比率上昇と利益の増加
KDDIの営業利益は前の期に比べ7%増え5126億円だった。固定通信回線とスマホをセット契約した場合に割引となるサービスが人気で、スマホ販売が好調だった。データ通信料の大きいスマホの販売比率が高まり、採算が改善した。auはiPhoneの販売開始と販売増加により、スマホ販売比率が高まっています。auは、スマホ販売比率を高めることで、一人当たりの月額平均収入(単価)を増加させることに成功しており、利益と株価が高い理由と言えます。
(5)auとソフトバンクの顧客獲得競争
ソフトバンクの営業利益は7450億円と前の期に比べ10%増。最大の商戦期となった期末に契約者数が伸び、3月の新規契約から解約を差し引いた純増数は66万700件と単月で最大だった。auとソフトバンクは、iPhone販売で顧客獲得競争を続けていますが、au iPhoneメール届かない理由を考えると通信料の増加に対応できるのかどうか気になるところですね。
au株主総会2013内容を見ると、通信障害を株主から指摘されており、利益水準が高くても顧客離れを気にしている株主がいることが分かります。
(6)ドコモは減益
半面、顧客流出を止めるため販促費を積み増したNTTドコモは営業利益(米国会計基準)が減った。ドコモは、au、ソフトバンクと比較すると営業利益が減益となっていますが、Xperia Z評判 ドコモ販売台数増加の理由は人気機種の投入であることが分かります。
auの2013年決算の利益は高く、株価が高い理由を見るとスマホ販売による、顧客単価の上昇と顧客契約者数の増加が理由としてあることが分かりますね。 スポンサードリンク