(1)auの業績動向
auなど携帯電話会社は、携帯電話の通信速度で2013年は競争を繰り広げてきました。ソフトバンクはイー・アクセスの買収に成功して通信速度の向上に成功しており、auの強みであったiPhoneの通信速度で、大きな競争優位はなくなったと言えますね。auの業績に注目すると、2013年は過去最高の営業利益となっており、iPhone販売の大量販売で収益力回復に成功したことが分かります。auはKDDIの子会社の1つですが、収益で大きな割合を占めているので、今後の動向はKDDIの経営判断が大きく影響しますね。
(2)auの携帯電話契約者数の動向
- 2013年10月auの携帯電話契約者数 39,204,100
- 2013年11月auの携帯電話契約者数 39,394,300
auの携帯電話契約者数は4000万人近い人数となっており、多くの契約者から支持を得ていることが分かります。au、ソフトバンク、ドコモの携帯電話3社からiPhoneが発売されていますので、契約者数の大幅な変動は見込みにくいと言えそうですね。
(3)au携帯電話契約者数の地域別動向
- 2013年11月au携帯電話契約者数の地域別動向
- 北海道 1,655,400
- 東北 2,430,000
- 関東 16,061,300
- 中部 4,506,000
- 北陸 792,200
- 関西 6,956,500
- 中国 2,108,800
- 四国 973,500
- 九州 3,316,800
- 沖縄 593,800
au携帯電話契約者数は、関東が全契約者数の4割と最大であることが分かります。言い換えれば、関東以外の地域が6割を占めていますので、iPhone効果が一巡した後のマーケティング戦略に注目ですね。
(4)携帯電話市場の特徴
- 巨額の初期投資が必要
- 安定的な収益を毎月得られる
- 市場規模が単一市場ではかなり大きい
- 市場の寡占化が進んでおり新規参入も難しい
携帯電話は基地局整備などの初期投資が終われば、日本市場は3社で寡占化されていますので、新規参入が難しく価格も下がりにくいと言えます。auの携帯電話契約者数2013年はiPhoneで好調を維持していますが、2014年は豊富な資金を何に投資するのか注目ですね。 スポンサードリンク