(1)auの企業業績と携帯電話契約者数
auの2013年3月期決算は過去最高利益を更新しており、業績好調であると言えますね。auの業績好調はiPhone導入がきっかけとなっており、携帯電話契約者数と通信料収入の増加によって、過去最高利益を達成していますね。auなど携帯電話会社の売上は、一人当たりの携帯電話利用料金と契約者数をかけると計算することができますね。auの好業績を見ると、iPhone導入はソフトバンクよりも遅れていますが、ドコモよりも素早く導入できたことが携帯電話契約者数の動向に大きな影響を与えていると言えます。
(2)au携帯電話シェアが増加
携帯電話シェア2007年1月
- ドコモ 55.5%
- au 27.8%
- ソフトバンク 16.6%
携帯電話シェア2013年12月
- ドコモ 45.5% 携帯電話シェア10.0%減少
- au 29.0% 携帯電話シェア1.2%増加 iPhoneの導入で成功
- ソフトバンク 25.5% 携帯電話シェア8.9%増加
ソフトバンクの携帯電話シェア増加は、携帯電話料金とiPhone導入がきっかけであると言われてきました。auやドコモは、携帯電話料金のプランに追随することはできましたが、iPhone販売開始の時期で携帯電話シェアに大きな差がついていることが分かりますね。
auとソフトバンクを比較すれば、auの契約シェアは伸びが鈍いように見えますが、iPhone導入によってauの人気は高まっていることが分かります。auとドコモを比較すれば、ソフトバンクのiPhone販売に追随する時期が異なっていますが、経営者の決断力が携帯電話シェアの動向に大きな差となったと言えそうですね。
(3)auのいいイメージとメリット
- 明るいイメージ 41.6%
- 安定感がある 33.8%
- 使いやすい 33.5%
au CMきゃりーぱみゅぱみゅが出演したことをまとめましたが、auのCMはプロジェクションマッピングを活用したシリーズが話題となりました。auのCMは、きゃりーぱみゅぱみゅさんの歌をCMで活用しており、明るいものが多いためCMがブランド力向上に貢献していることが分かりますね。
(4)auの悪いイメージとデメリット
- 2年契約の「縛り」(解約料が高い) 18%
- 長期利用者への優遇が少ない 12%
- 総じて利用料金が高い 11%
- 通信容量の制限があること 8%
- 通話料が高い 8%
auはiPhoneなどのスマートフォン販売を進めており、人気機種の割賦販売が増加しているうえに、ソフトバンクやドコモも契約期間や解約に縛りがあるので仕方がないですね。auの悪いイメージを見ると、ソフトバンクやドコモの料金プランであっても同様と感じた方は多いと思います。
auはiPhone販売で契約シェア増加していますが、携帯電話の購入方法や契約プランは、ドコモやソフトバンクと変わらないことが分かります。auの契約シェア増加は、CMやパンフレットなどのマーケティングに成功したことで達成していると言えそうですね。 スポンサードリンク